2023/02/07 20:06

スズキねこ農園の柑橘は今年も好評いただいています。すでに青島みかんは完売状態です。

2023年は収穫量が半減しました。

木の世代交代で、樹齢50年越えの青島みかんは命を全うしようとしています。普通は20年ほどで伐採して新しい木を植えるのでしょうけれど、うちでは私がどうしても物心ついた時から一緒に過ごしているみかんの木を切れないでそのまま栽培しています。人間も青年期から老いて老年期があるわけですが若い頃は大したことがないことも命に関わる事が増えてくるわけです。だんだんと不自由になって目が悪くなって、歩きにくくなって、耳が遠くなってなどの不調と向き合う必要があるんですね。

みかんの木も樹齢が重なると、ちょっとした寒暖差や害虫が致命的になるわけです。病気はウイルス性のものなどは若い木より免疫があるのか罹りにくくなるけれど、やはり罹患すると致命的なことも増えて、葉の色や樹皮の状態からまめな健康管理が大切になります。ましてや無農薬栽培なのですから、対策はマメに防衛して免疫=体力つけてやる必要があるわけです。

あと何年実りがあるか分からない木をいつまでも手をかけて残すことは効率的でない=生産性がない。

それでも大切に家族として命を全うさせてやりたいと思うわけです。間に若い木を植えて、孫と祖父母でなんか可愛い距離感で上手くやってよと間に苗を植えて世代交代させようとしています。

樹齢重ねた木のそばに植えた方がよく育つように感じます。よく大きくなるというよりは賢く育つ感じです。枝が乱れず、剪定しやすい木になるような気がします。

木同士の会話などあるように思います。剪定が始まりましたが、毎年その木それぞれに声を掛けます。

今年はたくさん実らせたね。無理させたね。ごめんねゆっくり休んでねなど声かけます。裏年の子には、今年は調子出なかったけど休むことははたらくより大切なことだよ。マイペースに行こうね。と声掛けします。

側から見たら、あやしい人ですが声かけして作業していきます。